循環を阻む〈疑い〉のエネルギー
── 自分ビジネスにおける〈実績と信頼の循環〉シリーズ④
Vol.4:循環を阻む〈疑い〉のエネルギー
──誇らしさを曇らせる、見えない影
自分ビジネスを続けていれば、
うまくいかないことなんて、
いくらでもあるもの。
けれど、それが続くうち、
小さな“疑い”が心の中に芽を出す。
「ちゃんと伝わるのかな?」
「受け止めてもらえるだろうか?」
「そもそも、私にできるのだろうか」と…
そんな想いが積もるうち、
次第に“信じる力”が弱まり
やがて、自分にも相手にも、そして世界に対する
「不信感」となっていくのだ。
どうせ、無理
また、ダメかも…って。
つまり、
どれだけ努力をしても、
なぜか結果がついてこない──
そんな停滞の裏側には、
そんな〈疑い〉のエネルギーが潜んでいる。
誇らしさと疑いの構造
信頼には、ふたつの方向がある。
他者からの信頼(他人に任せたいと思われる力)と、
自分自身への信頼(自分にできると感じる力)
この2つは分離しているようで、
実はひとつの循環。
自己信頼が満ちているとき、
その在り方や言葉に一貫性が生まれ、
自然と他者からの信頼が集まってくる。
けれど、
自分を疑うまなざしが強くなるほど、
心の内側に“誇らしさ”が育たない。
「こんな私で大丈夫なのかな?」
「やっぱり私なんて…」
その小さなつぶやきが、
信頼の育ちを阻み、
自分ビジネスの循環をも、止めてしまうのだろうと思う。
疑いが生む、信頼の欠乏
実績とは、本来「誇り」の形。
自分の軌跡を肯定できる“信頼の証”でもある。
けれど、疑いのエネルギーは、
その誇りを根こそぎ奪っていくほどの
強いパワーをもっている。
だから、自分を疑う限り、
どれだけ数字や成果を積み上げても、
本当の安心感は得られず、
いつまでたっても
自信が持てない。と、言い続けることになる…
なにしろ、
「この実績は本当の私の証だ」と信じる土台──
つまり、自己信頼が削られているから。
疑いは、
冷たくシビアに、循環を止める。
心を閉ざし、誇らしさを曇らせ、
やがて外の世界との信頼まで失わせてしまうのだ。
結び
「実績を重ねたい」という願いの奥に、
ほんとうは「自分を信じたい」という想いがあるはず。
けれど、
自分を疑うエネルギーを抱えたままでは、
どんな努力も実を結びにくい。
自信、つまり自分に対する信頼は、
“誇らしさ”という、
静かだけれと確かな力を取り戻すことからしか
生まれない。
そしてそれこそが、
自分も他者も、そして—
世界を信じて生きる力となり、
“信頼の循環”が
ようやく、豊かに巡りはじめるのだろうと思う。


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